― リトミックのねらい ―
リトミックのねらい
- 音楽を聴き、
- 次に理解、判断し、
- それを表現行動する
という一連の流れをリトミックのレッスンでは繰り返しています。
実は、1と2の、「聴き、理解、判断する」ところから、3の「表現行動」までに、大きな壁があるのです。ここを繰り返し経験し、スムーズに繋げられるようになる為の、「即時反応力」が、リトミックの醍醐味でもあります。
つまり、リトミックがお遊戯と違う点はここにあります。
リトミックは、音楽をよく聴き取り、自分でその変化に瞬時に反応して表現するための集中力、思考力、体のコントロール力を大きく成長させる総合的な教育とも言えるのです。
音と動きの一致
写真は、1歳半になった女の子が現在行っているレッスンの様子です。
半年経った今では、すっかり音楽のニュアンス、テンポ、強弱を聴き分け、生演奏で変わるピアノに瞬時に反応して嬉しそうに体で表現してくれます。
初めてリトミックレッスンを始めた当初は、まずお子さま自身の動きにこちらが逆に音楽を合わせていく、というアプローチも併せて繰り返し行ってきました。
自分自身が早く走っているとき、寝転がっているとき、ハイハイしているときなど、そのニュアンスに合わせて音楽が変わること、「音楽と動きが一致している」ことを意識してもらうためです。
その経験を積み重ねているうちに、やがてピアノの音楽を聴く力が育ち、自然に動きを合わせてくれるようになっていきます。つまり、「即時反応」ができる状態になっていくのです。
ここでは、「てくてく歩く」「そーっと渡る」「ぴたっと止まる」などといった動きを、講師からの言葉での説明なしで、ピアノの音のみで聴き分け表現してくれています。
体のコントロール=感情のコントロール
また、画像からも分かるように、この活動では歩くルートを制限しています。
好き勝手に歩くのではなく、決められたところを歩くには、お子さまにとっては、とても慎重に「体をコントロール」する必要が生じます。
これもひとつの目的でもあります。
決められたルート、落ちないようにバランスを取って注意しなければいけない細い道、そこを歩くには「体の動きをコントロールすること」が求められます。
実は、そのときに使う脳の「前頭連合野」という部分は、感情をつかさどる部分でもあるのです。
つまり、体と感情は繋がっているということ。体をコントロールする訓練を積み重ねると、自身の感情を自分でコントロールできるようになるということなのです。
思うように物事が進まないとき、やりたいけれど先にやるべきことを優先させなければいけないとき、我慢しなければいけないとき。
癇癪を起こさず、自分自身の感情を冷静に制御して、うまく折り合いをつけられるようになるための布石ともなりえる活動でもあるのです。
総合的な人間教育
リトミックが、音楽的な感性だけでなく、お子さまの潜在能力を伸ばす総合的な人間教育ともいわれているゆえんです。
リトミックスタジオ【kirari】では、0歳から年長クラスまで、年間36回のレッスン(プレクラスのみ、年間18回)を通し多面的なアプローチでお子様の才能を引き出します。
それぞれの年齢、発達ごとに細かく目標を定め、確実に階段を昇っていきます。クラス紹介はこちらをご参照ください。
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