― 絵本を使ったリトミック【子どもの非認知能力を伸ばすしかけ】 ―

レッスンではたびたび絵本を使います。もちろん、リトミックの活動の導入として取り入れているのですが、それだけにとどまらない狙いもあります。

絵本を使う理由としては３つあります。

今回はひとつずつ、その狙いとしているところをお伝えします。

子どもは大人に比べ視覚優位。情報の多くを目で見たものから得ていることが多いと言われます。言葉で説明するよりも可視化した方が明確に理解しやすいという点で、レッスンでは絵本などを活用しています。

特に、経験したことがないことについては絵本によってはじめて知ることもあるでしょう。世界を広げる大きな手掛かりともなります。小さなお子さまにとっては、語彙の拡充を図る機会にもなります。

選ぶ本は毎回季節に根差しているもの。季節感を体験し、時節ごとの行事を知る手がかりにもなります。お子さまの好奇心の種まきとして、絵本はとても優れた手段です。

イメージを自分の中で膨らませる経験をしてもらいたいという理由がふたつめ。

選ぶ本はなるべくシンプルなものにしています。こちらから与える映像に偏らずに、その余白を埋める自分なりの想像力を豊かに育てたいからです。

リトミックスタジオkirariのレッスンは、コーチング形式。講師の方から一方的に何かを教え込むのではなく、お子様自身の自発的な関わりからゴールに導きたいという強い思いで、お子さまたちにアプローチしています。

決まったルールを学ぶときなどを除き、なるべく型にはまったお手本をコピーさせたくありません。

お子様自身の発想力、想像力を尊重した自由表現を楽しむ時間があるということが、リトミックの醍醐味でもあるからです。

お子さま自身が感じたイメージほど、オリジナリティがあって素晴らしいものはありません。そしてまた、自分自身の表現が音楽と融合するからこそ、お子さまの中で「腑に落ちる」という感覚に昇華させることができます。

幼児期は集中力が長時間続かないもの。レッスンではそれを踏まえて、必ず【動】と【静】の活動を交互に取り入れています。メリハリによってお子さまたちの注意力を絶やさないための工夫です。

たくさん音楽に合わせて動いた後は、楽器に触れ音に耳を傾けてみたり、モンテッソーリ教具で知育活動の時間を作ったりしています。体で表現し経験した音楽をクラフトで形にすることもあります。

そして、とりわけ絵本は、その“メリハリ”において最も効果的なツールでもあるんです。

絵本を開いた途端にお子さまたちがじっと注目し、一斉に絵本の世界に入ってくれるときの空気感。これは瞬く間に違う次元にワープしているような瞬間でもあり、集中力がぐんと高まり、たちまち空気がしーんと切り替わる瞬間でもあります。

もちろん、絵本の位置づけは、リトミックの活動に結び付けるための「導入」です。リトミックのレッスンの中では、絵本を読むことは第一目的ではありません。音楽に紐づけるための教材のひとつとして、音楽が感じられる絵本を選んでいます。

活動に必要なところを抜き出して読んだり、親しみやすいメロディをつけてお子様たちみんなで歌いながら読み進めたり、アプローチの仕方も工夫しています。

それがきっかけで絵本に興味が湧き、実際に買っておうちで読むのが日課になりましたという嬉しいお声も頂くことも多く、弊スタジオのレッスンが、ご家庭から外に出て感性を磨くきっかけの一助にもなれていることをありがたく思います。

このように、レッスンだけでなく、日常においても絵本は【好奇心】【想像力】【集中力】といった子どもの可能性を伸ばします。リトミックスタジオkirariのレッスンでは、音楽の導入だけでなく、お子さまの非認知能力（生き抜く力、人間力）を高めるための工夫を散りばめています。

リトミックスタジオKirariでは、このように音楽の導入はもちろんのこと、

をミッションに掲げている教室です。

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